緑豆は、マメ科のVigna radiataの種子です。キュー王立植物園のPlants of the World Onlineは、この植物の自生地をアラビア半島、台湾から熱帯アジア、オーストラリア北部と東部としています。同サイトが引く東アフリカ熱帯植物誌(Flora of Tropical East Africa)によると、さやの長さは4〜9cmで種子はふつう11〜14個入り、種子は緑がかった色、褐色または黒っぽい色で、いちばん長いところで2.5〜4.2mmです。
mung bean、green gram、moong、bean sprouts(もやし)は同じものですか
mung bean、green gram、moongは、同じ植物Vigna radiataとその種子を指す名前です。緑豆もやしはその種子を発芽させたものですが、bean sprouts(もやし)とだけ言う場合は、だいずなどほかの豆のもやしを指すこともあります。
| 名前 | 資料の説明 |
|---|---|
| mung bean、green gram | キュー王立植物園は、Vigna radiataの英語の一般名をmung beanとし、ほかの名前にgreen gramを挙げている。FAO(国連食糧農業機関)は「Mung bean (green gram)」をVigna radiataとし、食べる部分を種子としている |
| moong(ムング) | インドの食品規制機関FSSAIは、丸のまま、皮を除いたもの、挽き割りの豆類に適用する規格に「Green gram (Moong)」を挙げ、学名をPhaseolus aureusとPhaseolus radiatusとしている。国際植物名索引(IPNI)は、Vigna radiataのもとになった名前としてPhaseolus radiatusを記録している |
| bean sprouts(もやし) | キュー王立植物園は、Vigna radiataの名前のひとつにbean sproutsを挙げている。日本食品標準成分表は、りょくとうもやしを、Glycine max(だいず)のだいずもやしと並べて、もやし類に収めている |
| black gram(urad) | 別の種のVigna mungo。FAOは「Urad bean (black gram)」をmung beanとは別に挙げ、FSSAIも「Black gram (Urd)」をgreen gramとは別に挙げている |
乾燥した緑豆と緑豆もやしは、食品としてどう違いますか
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年は、乾燥した緑豆の全粒を豆類(食品番号04071)に、りょくとうもやしを野菜類(06291)に収め、それぞれ別の値を示しています。
同じ表では、ゆでた緑豆の全粒(04072)は100gあたり水分66.0g、たんぱく質10.2g、食物繊維総量5.2gです。ビタミンCは、乾燥豆ではTr(微量)、生のもやしでは7mgとされています。
| 100gあたり | りょくとう 全粒 乾 | りょくとうもやし 生 |
|---|---|---|
| 水分 | 10.8g | 95.4g |
| エネルギー | 319kcal | 15kcal |
| たんぱく質 | 25.1g | 1.8g |
| 食物繊維総量 | 14.6g | 1.3g |
| 葉酸 | 460µg | 36µg |