ぎんなんは、イチョウの木の種子からとれる食べ物です。米国国立衛生研究所(NIH)の国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、イチョウを「生きた化石」と呼ばれるほど古い木だと説明しています。
イチョウのどの部分を食べるのですか
| 部分 | 資料の説明 |
|---|---|
| 外果皮(実の外側) | 熟すと黄色くなり、特有のにおいがある。含まれるビロボールにより、触れるとアレルギー性皮膚炎を起こすことがある |
| ぎんなん | 外果皮を取り除いた、かたい殻の中にある淡い黄色の部分。通常は食用にする |
| 葉 | 多くはエキスにして使われる。NCCIHは、現在もっとも使われているイチョウの形だとしている |
生のぎんなん100gには何がどれだけ含まれていますか
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年は、生のぎんなんについて次の値を示しています。
| 成分 | 100gあたり |
|---|---|
| エネルギー | 168kcal |
| でんぷん | 29.0g |
| カリウム | 710mg |
| 銅 | 0.25mg |
| ナイアシン | 1.2mg |
ぎんなんを一度に多く食べると、なぜ中毒を起こすのですか
東京都保健医療局によると、ぎんなんは通常食用にするものですが、一度に多く食べると、おう吐、下痢、呼吸困難、けいれんなどを起こすことがあります。原因はぎんなんに含まれる4'-メトキシピリドキシンだと考えられています。ビタミンB6と構造が似ていてその働きを妨げるため、数時間のうちにビタミンB6欠乏症になるという説明です。
NCCIHも、生のイチョウの種子には毒性があり、炒った種子を食べた人にも重い副作用が起きたことがあるとしています。東京都保健医療局が報告している例は次のとおりです。
| 報告された人 | 食べた数 | 起きたこと |
|---|---|---|
| 1歳の男児 | 約7時間でおよそ50個 | 3時間後に全身性けいれん |
| 2歳の女児 | 50〜60個 | 7時間後におう吐と下痢、9時間後に全身性けいれん |
| 41歳の女性 | 60個 | 4時間後からおう吐、下痢、両腕のふるえ |